独話的対話

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血液型占い

僕は血液型占いが嫌いだ。
前回も嫌いなものについて喋ってしまったが、好きなものを喋るのは意外と苦手なんだなぁと気付く。
で、今回は血液型占いの話。占い全般にしようかと思ったが、どうしても霊的なものについて語ることが避けられなそうなので、それはそれで後日まとめたいと思う。つまり、血液型占いと、ついでに星占いのような、「きちんとしてない」占いについて話そう。

まず大前提として、血液型占いに科学的根拠はない、ということだけは確認しておきたい。そもそも人間をランダム的に4つのタイプに分類することができるほうがヤバい。ヤバすぎる。いや、ヤバくないか?
今までに血液型占いで、確かに当たってる!と思ったことがある人も多いかもしれない。そこで、先に血液型占いのカラクリを説明しよう。
とはいっても、ウィキペディアに全部書いてあるのでそちらを参照してもらってもよいのだが、一応まとめてみる。

バーナム効果……そもそも占いの結果自体が曖昧な記述で、誰にでも当てはまる。
e.g.①新しい環境になかなか慣れず、すぐに対応していくことができない
②やや根気に欠け面倒なことが嫌いで優柔不断なところもある
③目的がはっきりしないときは、意欲が欠落気味になる
④ひとつのことをコツコツ進めていく忍耐力に欠ける
以上の占いは、占い研究室http://www.shojoji.com/blood/blood_o.php によるものだが、①がA型、②がAB型、③がO型、④がB型だ。みなさんはいくつ当てはまっただろうか?ちなみに僕は全て当てはまった。

☆確証バイアス……人間のバイアスの力は恐ろしいとn回言っているが、それは血液型占いにも利用されている。つまり、「A型は几帳面」と言えば、几帳面なA型だけが目について、さらにその情報が強化される、ということだ。大雑把なA型は目に入らないし、入ったとしても例外と見做される。いやはや恐ろしい。

☆予言の自己成就……このブログを書くにあたり、こいつが僕が血液型占いをダメだと言う理由!と言おうとしたら、後述するブラハラとかいうヤバいやつが控えてた。それはそれとして。
例えばA型のあなたは、「几帳面ねー」などと、B型のあなたは「マイペースねー」などと言われて育ったのではなかろうか。僕もその内のひとりだ。そう言われて育つと、当然というか何というか、そうなるのだ。『人間は社会的動物である』ため、「そうか、自分は几帳面なのか」となんとなく感じ、そう振る舞う、というのは何らおかしな話ではない、まして幼い頃から言われていたりすれば。
科学的根拠もない言説によって、人間の性格を断定し、しかも実際にその人の性格を変えてしまう、というのは許される行為なのだろうか?
一度言われたくらいでは何とも思わない人も多いかもしれないが、今の日本には血液型占いが浸透しきっている。何度同じことを植え付けられてもおかしくない。

そして、こうした血液型占いに不快や不安を感じる人が増えてきて、ブラッド・ハラスメント(通称ブラハラ)という言葉が生まれた。血液型というよくわからないものを通してステレオタイプな性格に当てはめられ、きちんと自分のことを理解してもらえないことに嫌気がさしたり、そうした行為を不快に思ったりするのは、当たり前の話だと思う。
さらに話が進めば、血液型で相手を否定的に捉えた場合にはれっきとした差別になる。人種差別と大差ないし、実際にかつて欧米では人種差別を正当化するために血液型の研究が行われていた節もあるらしい。ちなみにこれもウィキペディアを参照した。

ここまできて、血液型占いが正しくないだけでなく、社会に悪影響を及ぼしかねない存在だということがご理解いただけると幸いである。
ついでに星占いについても話そう。
僕が今対象としているのは、中世占星術などではなく、朝の報道番組や雑誌などに乗っているタイプの「星占い」だ。あっちは別にいいや、と思っている。別に信じないけど。
それは、そもそも個人の性格などではなく、その日やその週の運勢を表しているだけなので、個人に大きな影響を与えることはない、というだけの理由だ。
もちろん星占いが嫌い!て人もいると思うし、そのレベルになってくると話はややこしくなると思うけれども。

さて、若干怒りながら書いたこの記事だが、僕はマジで血液型占いなんて絶滅すればいいのに、と思ってる。さすがに過激すぎるかなぁ……?
次回はもっと穏便な話題を持ってきます。

最後に、ウィキペディア大先生に感謝をこめて。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E6%B6%B2%E5%9E%8B%E5%8D%A0%E3%81%84